凄すぎるチャーリーの友人の箒


「炎の雷」は目ではない

チャーリーさんの友人は,ルーマニア迄4人でドラゴンを牽引した.
さて,大英帝国北部からルーマニアの中央部まで,凡そ2500km.
その距離を,0時に出発して飛んだ訳だ.
向こうの日の出時間は知らないので,
空が白み始めるのを6時半と強引に仮定する.
時差2時間で,4時間半後には着かなければならない. となると時速555.55km.
ドラゴンが落ちないように気を付けただろうから,(魔法で落ちないようにするなら4人居る必要はなし.)
もっと速い可能性もある.
では出力を求めよう.
生憎,「生息地」にもノルウェー種の体重は載っていない.
最大種は6tに達するとあるので,
仮に2tとする.
1人60kgとすると,一分で加速したとして,720.16W.
しかし上昇には此より出力を要する. 500m上空(少なくともこれくらいは上がって貰いたい.)に行くとすると,
驚くなかれ,その総出力は285万7000J!!
仮に10分(この数値はとてもいい加減)で上昇したとして,4.76KW.実に3.55馬力である.
「流れ星」とははれないが,ハッキリ言って「炎の雷」なんか比べものにならない.

恐らく貨物運搬用の箒なのだろう.
この箒(5.48KW)でクィディッチをすると,
60kgの人間なら,コート(152.4m)を0.91秒で縦断する.
平時ならつゆ知らず,競技中はスピードを抑える配慮をずっとしていなければならないし,
そもそも危険すぎる.
競技では使用禁止に違いない.

兎にも角にも,
運搬は運搬用,レースはレース用,競技は競技用を心がけていただきたい.

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