あまりにも杜撰な「賢者の石」防衛大綱


セブルス教授の論理パズル

まずパズルを解いてみて欲しい.
1巻の418頁だ.
並び方は恐らく,
○●○○○○ である.


それではこの並び方と決めるに至った考察を.
提示された条件だけで出来るのは,

1.○○○○○○○
  毒酒進毒毒酒退

2.○○○○○○○
  退毒酒進毒毒酒

3.○○○○○○○
  退毒毒酒進毒酒

しかない.
一番右が退く薬とハーマイオニーが言っているので,
1が正解だ.
また,進む薬は一番小さいらしいので,

○○○○○○
毒酒進毒毒酒退

となる.
次に大瓶はどれだろうと考えると,
これはショートカットしたが,ふつうは1か2か3かわからない.
そこで,左から2番目か右から2番目を大瓶にすると, ほかの選択肢はなくなる.
よって右か左かはわからないが,
○○○○●○か○●○○○○ となる.

以上が瓶の並びの考察なのだが, いささかこの問題は簡単過ぎる,
しかしハーマイオニー嬢曰く,
「大魔法使いにも論理のかけらもない様な人がいる.」
(僅か1年のキャリアで, 何故そんなことまで知っているんだろう.)
ハリーが「杖を振って呪文を唱えるだけではない.」 と実感したらしいが,
なるほど,魔法の力だけでなんとでもなるのか.
間違いなくハリーは解くことが出来た筈.
出来そうじゃない人っていたら, ルビウスとダドリーぐらいしか思いつかない.
(いや,ルビウスにも出来るかな.)
それはそうと何故セブルス教授はこんな簡単な問題を.
賢者の石を守る問題としては,余りに簡単である.


他の面々の難易度は如何に

そういえば,ミネルバ先生のも簡単そうだ.
普通上級者なら負けると分かった時点で降参するものではないのか?
ロナルドの駒を取ったことによってチェックメイトされている.
自分はチェスはよく存ぜぬが,チェスでは降参はないのか?
そもそも貴方は変身術の先生でしょうが.
いつからチェスの指南役になったんですか.

スプラウト先生のは悪魔の罠とか言っているが,
竹槍をたてといた方が確実に侵入者を殺せる.
どこがどう悪魔の罠なのかがいまいちわからん.

あと縄張りを断固主張する番犬は,
メロディーが無くても寝てしまった.
こんなんじゃ,
自分の鳴き声や「うわあ」という叫び声で寝てしまうんじゃ...
一体どこからが音楽なんだ?

そもそも(優等生とはいえ)一年生程度の魔力でドアの鍵が開く時点で間違っている.
ドアの鍵を渡しておきながら「入るな」というのと同じだ.

自分が思うに,一番難しそうなのはアルバス校長の鏡で,
一番やりたくないのがフーチの改造箒を使っての鍵キャッチ.
クィレル教授のトロールがその後に続く.

セブルス,ミネルバ,スプラウトの三教授とビッグフットルビウスは,
何故にこうも簡単な「試練」にしたんだ?
「校長のがあるからいいや」と思ったのか?
謎が謎を呼ぶ「賢者の石」防衛大綱.

ところで,事後アルバスがあっさりと壊してしまった.
ここまでして守ったのに.
そもそも銀行に預けたり,学校に隠したりしたということは,
ニコラスにとって,それだけ大切な物だったということ.
それを,ガキ1人が襲われたくらいで,
あっさり壊してしまった.
何か変だ.
アルバス曰く,
「きちんと整理された心を持つ者にとっては,死は次の大いなる冒険に過ぎない.」
600年も経ったら,整理されるとかいう問題ではなく,
狂ってしまうと思うのだが.
それでも生に執着し1年間石を守ったのだ.
こう考えると,アルバスがニコラスに無断で勝手に壊したとも考えられる.
アルバスはこう続ける.
「人間には最悪のものを選んでしまう癖がある.」
その最悪のものを撰んだのはニコラス・フラメルではないのか?
ニコラスを非難している.
もしかして前々からそう思っていたのだろうか.
ということは・・・(後略)

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