私立魔法世界研究所・箒論−ブラッジャー&ビーター考察−

ブラッジャー&ビーター考察

ブラッジャーの威力

「クィディッチ今昔」によるとブラッジャーは鉄製で直径25cmの球形らしい。
つまり体積は8181立方cm、重さは64.4kgとなる。

次に速さを求めたいのだが、速さについての記述はない。
しかし、2巻ではニンバス2000に追いつく速さを見せている(改造品だけど)
よって速度はニンバス1000の160m/hとファイアボルトの240km/hの中間、
200km/hとして考えてみよう。

しかし、とんでもなく重いものがとんでもないスピードで飛んでいるなあ。
まともに当たるとその衝撃はなんと
50km/hで走る乗用車に跳ねられたときに匹敵する。
こんなのが当たったら痛いどころではすまされない。
いままでホグワーツで死者が出なかった方が不思議である。

ビーターの腕力

また、ブラッジャーを打ち返すビーターも驚異的なパワーが必要となる。
ビーターの持つ棍棒を樫製、直径4cm、
長さ50cmの円柱形とすると、その重さは534g。

これで64kg、200km/hのブラッジャーを同速度で打ち返そうとすると、
そのヘッドスピード驚く無かれ4390km/h、マッハ3.6!

しかも棍棒が空気との摩擦でセ氏750度まで加熱される。
確かに魔法で強化しなければ燃え尽きていたであろう。
いや、その前に衝撃波で首が飛ぶ!
まあ、その辺は魔法で何とかなるでしょ。ていうか、して貰わないと困る。

また、ビーターのスイングを半径1m、水平角度45度とすると
移動距離は78.5cmで、スイング時間は0.0013秒。
ここからはじき出されるビーターの力はなんと5トン!
車5台を持ち上げられるんかい!こいつらは。

しかもこのときビーターが発揮した仕事率は42万馬力。
100人力という言葉があるが、こいつらはそれどころじゃない。
人間1人の仕事率は最大で約6馬力だそうだから、
こいつらは70000人力。恐るべし。

さらに、ビーターがブラッジャーを跳ね返すために棍棒を振ったとき、
彼らの体で消費されたカロリーは約200kcal。
1回の試合で5回ブラッジャーを跳ね返したとすると、
1試合の消費カロリーは1000kcal。
2〜3時間のジョギングに相当する。
腹減っただろうな、ビーター達。

ビーターが役割を果たすとファールを取られる!

しかしこれだけの重量を打ち返すと猛烈な反作用を受け、
後方にぶっ飛ばされるはず。
この速度はブラッジャーとビーターの重さの平方根に比例する。
ビーターの体重が70kgだとすると、後方に時速383kmでぶっ飛ばされる。
ファイアボルトの最大出力で減速したとしても、
停止まで16秒かかる。制動距離は533mだ。

240km/hのスピードで飛びつつ打ったなら、
ぶっ飛ばされる速度は383−240=143km/h
こちらの制動距離は118m。
クィディッチ競技場の長径は150mだから前者では確実にファール、
後者でも短径24mを考慮するとファ−ルになる可能性が極めて高い。

これが体重40kg(ホグワーツ生を想定)になるともう絶望的だ。
停止状態ならぶっ飛び速度は507km/h、制動時間21秒、
距離にして1490m(!)
240km/hモードでもぶっ飛び速度は267km/h、制動時間11秒、
距離412m。

勿論これはファイアボルトを想定してるのだが、
コメットやクリーンスイープだとどうなるのやら・・・。

世界中のビーターに忠告しておく。
ブラッジャーは真正面から打ち返してはイカン!
真横から打って軌道を変えるしかない。
さもなくばファールになるぞ。

結論

クァッフルは必要不可欠。スニッチも大逆転要素として入れても良いだろう。
しかしブラッジャーだけは利点が全くない。何で使ってるんだろう?

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