冬の夜

文部省唱歌


燈火(ともしび)ちかく 衣(きぬ)縫ふ母は
春の遊びの 樂しさ語る
居竝(並)ぶ子供は 指を折りつゝ
日數かぞへて 喜び勇む
圍爐裏(囲炉裏)火はとろとろ 外は吹雪

圍爐裏の端(はた)に 繩なふ父は
過ぎしいくさの 手柄を語る
居竝ぶ子供は ねむさ忘れて
耳を傾け こぶしを握る
圍爐裏火はとろとろ 外は吹雪





北国の冬をうたった,情感豊かな詞である.
しかし,「過ぎしいくさの手柄を語る」が,
戦争賛美だといっている輩がいるらしい.
そういう歌じゃないような気がするが・・・
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