瀬戸の島山
松山高等學校校歌

高木武 作詞  長橋熊次郎 作曲


瀬戸の島山

瀬戸の島山 春たけて
  霞の海に 煙るとき
緑の松に 影映えて
綻(ほころ)び初めし 花櫻
象る姿 眞善美
譽はしるく 世に薫る

さあれ此の花 翳(かざ)し起つ
健兒の胸に 希望湧き
鳴るや血潮の 浪高く
堅き雄心 穂に出でて
正大の色 鮮やかに
剛健の風 こゝに吹く

ふりさけ見れば 大空に
懸(かゝ)る理想の 月冴えて
行手は永久(とは)に 赫(かゞよ)ひぬ
尊き啓示(さとし) 仰ぎつゝ
眞澄(ますみ)の影を 心にて
やをら辿らむ 人の道

目ざす峠は いや遠く
おどろが道の こゞしくも
自信の駒に 鞭揚げて
靡(なび)く正義の 旗の手に
時と人とを 救ふべく
榮ある使命 果さなむ

闇の醜雲(しこぐも) 打晴れて
平和の光 さしぬとき
天荒(てんくわう)破る 活躍の
備(そなへ)をさはに 今ぞ積む
松高健兒 いざさらば
利腕(きゝうで)鍛へ 諸共に





旧制松山高等學校は,
大正8年4月に,八高の次に新設された4高の内の1高.
同年9月,1期生入学.
昭和24年3月. 新学制により,2・3年生は新制愛媛大学に編入.
1年生は退学となった.
松山市持田1丁目.
現在その場所には,愛媛大学附属幼稚園・小学校・中学校があり,
戦災で焼け残った講堂・章光堂は,
国指定有形文化財となり,今も使われている.
何故松高をとりあげたかというと,(著作権云々もありますが)
完全な地元びいきです.はい.

参考ページ
旧制松山高等学校30回生
愛媛大学附属中学校
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