日本海海戰

文部省唱歌


敵艦見えたり 近づきたり
皇國(みくに)の興廢 ただこの一擧
各員奮勵 努力せよと
旗艦の帆柱 信號(号)揚る
御空(みそら)はリるれど 風立ちて
對(対)馬の沖に 波高し

主力艦隊 前を抑へ
巡洋艦隊 後に迫り
袋の鼠と 圍(囲)み撃てば
見る見る敵艦 亂れ散るを
水雷艦隊 驅逐隊
逃しはせじと 追ひて撃つ

東天赤らみ 夜霧リれて
旭日輝く 日本海上
今はや遁(のが)るゝ 術(すべ)もなくて
撃たれて沈むも 降るもあり
敵國艦隊 全滅す
帝國萬歳 萬萬歳





日本海海戰ついては,こちらを参照のこと.
 ここでは初等科國史にある日本海海戰の記述を引用します.

「わが聯合艦隊司令長官海軍大將東郷平八郎は,四十餘隻の艦隊を率ゐて,これを迎へ撃ち,ここに皇國の興廢をかけた大海戰が,折から風烈しく波の高い日本海上に,くりひろげられました.この日を待ちかまへたわが將兵は,司令長官の激勵にこたへて勇戰力鬪,決戰二晝夜にわたつて,敵艦十九隻を撃沈し,五隻を捕らへ,敵司令長官を俘虜にしました.わが損傷は,きはめて輕微で,世界の海戰史に例のない全勝を博しました.しかもこの際,わが將兵は溺れる敵兵を救ひ,俘虜を慰めるなど,よく皇軍の面目を發揮したのであります.」

以上.
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